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ローバーミニ、フロント ハブベアリング交換 ボールジョイント交換解説 Mini ミニクーパー

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用意するパーツ

用意するパーツ

ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)フロント ハブベアリング交換 ボールジョイント交換について解説致します。
新品のフロントハブベアリングKITを2セットご用意ください。
今回の個体はアッパーボールジョイントとロアーボールジョイントは程度がよく交換は致しませんが、
交換の解説だけに致します。

ハブベアリングが悪い場合は「ゴーゴー」と音がしロードノイズとよく似た感じの異音がします。
またボールジョイントが悪い場合車体がバウンドした場合「コトコト」と金属が軽く当たる感じの音がしたり、
ステアリングに「コッ」とした感触を受けたりします。
上記を判断材料にして下さい。

●取り外し記事は以下参照
■ローバーミニ、ドライブシャフト,シフトリンケージ,ステディーロッドの取外し
https://old-mini.com/rover-mini-driveshafts-shiftlinkage/

 

 目次【フロントハブベアリング交換 ボールジョイント交換方法の解説 】

 

使用する道具/用具

使用する道具/用具は以下です。

  • オイルシールリムバー
  • マイナスドライバー大、中、小
  • プラハンマー
  • 木片
  • 38mmディープソケット
  • リチュームグリス
  • ウエス
  • Fハブベアリング・シールセット(左右2セット)
  • ボールジョイントセット(4個)

 

●オイルシールリムバー

 

●38mmディープソケット

 

●Fハブベアリング・シールセット(左右2セット)

●ボールジョイントセット(4個)

●ミニスペアより購入もできます。
http://www.minispares.com/default.aspx

 

ハブベアリング交換方法

作業前にハブベアリングを灯油、パーツクリーナー等で軽く清掃しておく。

1、オイルシールリムバーを使ってハブシールを外す。

オイルシールリムバー

オイルシールリムバー

2、ベアリングのインナー側を取り出す。反対側も同じ

3、ベアリングのアウター側はそれぞれ反対側からマイナスドライバー大などを使いハンマーで叩いて抜く
  その際にハブケースに傷を付かないように慎重に作業してください。

4、内部のグリスをふき取り新品のベアリングアウターを前後共に入れますが、
  最初はプラハンマーで入れ、叩くツールに元のアウターを使い、
  その後38mmのボックスが程よい感じなのでこれをツールとして使ってます。
  40mmか39mmボックスぐらいがちょうどよいかも?

ベアリングアウターを入れる

ベアリングアウターを入れる

 

5、次に前後のインナーベアリングにグリスを充填します。
  充填する工具もありますが私は手の平にグリスを出しベアリングの端でかき取る感じで充填しています。

グリスを充填

グリスを充填

 

6、私は裏側からベアリングを取り付けます。ハブケース内ににグリスを充填しグリスアップしたベアリング入れ、グリスをさらに足し、オイルシールを取り付け叩き込みますが元のベアリングアウターがちょうど良い治具として使えます。
木片などを下に置き叩いて挿入。
裏側(エンジン側)のシールはシールに山がある方を使用、プラスティックのカラーは先の作業でドライブシャフトに取り付けております。

シール組付け

シール組付け

 

7、ひっくり返して前後ベアリング間の中央カラーを挿入、グリスをたっぷり充填し、インナーベアリングを入れ、シールの取り付け。
この際表側のシールを抜けやすく、できるだけ接触面にグリスを付けない方が良いです。
グリスが付いたままだと指でも外せる時があるのでパーツクリーナなどで脱脂してください。

以上でベアリングの交換は完了

アッパー/ロアーボールジョイント交換方法

今回の個体はボールジョイントの状態が良かったので交換は致しませんが、交換方法を解説いたします。

ボールジョイント

ボールジョイント

 

●状態の確認

ボールジョイントはシャフトを持ち上げた時にすぐに落ちてくる場合は交換かシムの調整が必要です。

1、ボールジョイント周辺を清掃しボールジョイント根元のロックワッシャー爪を起こします。

2、本体を万力で固定し38mmディープソケットを使い半球状のカラーを緩める。

ディープソケットBOX

ディープソケットBOX

 

3、緩めて取り外すと凹状のカラーとスプリングが出てくるので無くさないよう取り出す。

4、シム調整の場合、ロックワッシャーと半球状カラーの間にシムが何枚か入っていますが、適度に枚数を減らし組付け調整

5、交換の場合は次にグリスニップルを外すとロックワッシャーが外れます。

6、すべて新品交換し、頃合いの良いシム厚を探し組み立て、グリスアップ。
 シム厚の決め方はシムなしで組み立てグリスニップル付近で確認できる隙間をシクネスゲージで測定し決めます。

7、シム厚が決まったら38mmディープソケットでトルク102Nmで本締め。

8、ボールジョイントのシャフトが抵抗がある感じでスムーズに端々まで移動できる事を確認しロックワッシャーを2か所起こす。

 

まとめ

ハブベアリングは滅多に交換する事はないと思いますがオーナーさんのMiniが10万Kmを超えてる車両であらば交換する事をお勧めします。

  • 使用する道具/用具/交換パーツ
  • 組付け前に状態をチェック
  • ラバーコーン、アッパー・ロアアーム取付方

 

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