ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)クラッチレリーズシリンダーをオーバーホールと取付方法とバートタイプのクラッチ調整方法について解説致します。
(MTトランス車のみ)
●ローバーミニ、クラッチマスターシリンダーの取外し記事は以下をご参照ください。
https://old-mini.com/rover-mini-clutch-master-cylinder/
目次【クラッチレリーズシリンダーのO/H後取付方法の解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチボックスレンチ
- インチ・センチスパナレンチ
- ブレーキグリス
- モンキーレンチ(厚みが薄いタイプ)
●薄口モンキーレンチ |
●クラッチレリーズ
|
【注意】バートタイプのレリーズシリンダーは以下の画像のタイプを選んでください。
今回のサンプルは旧タイプのクラッチレリーズ用でしたお間違えの無いように!
●レリーズ本体/ホースなどはミニスペアより購入
http://www.minispares.com/default.aspx
バートタイプのクラッチ調整方法
バートタイプのクラッチ調整について解説致します。
バートタイプのクラッチ調整は画像の隙間の調整です。
クラッチプランジャーが奥に入る量を調整しクラッチを確実に切る奥行きを調整します。
ロックナットを緩めストッパーナットを締めたり緩めたりし隙間調整します。
隙間量:6.5mm
メジャーで測定しずらいので厚紙を6.5mmに切り隙間に当てがって調整すると簡単です。
バートタイプのクラッチレリーズは一度調整するとメンテナンスフリーと言われていますが、
私は5万Km走行毎で点検しております。
プレッシャープレートのスプリング爪が摩耗してくると隙間が狭くなると思われるためです。
なお、ロックナットは締めすぎると後に緩めなくなるので私は軽くロックし、(1/8回転ぐらい増し締め)
時々手で触って緩んでないか点検しながら維持しております。
クラッチレリーズシリンダーオーバーホールの手順
今回のサンプルは新品を使ってますが、新品もO/Hせずに取り付けるとオイル漏れの原因となりますので、
新品でもオーバーホールしてから取付をお勧めいたします。
1、レリーズ内部を分解する、ブーツを外すとCクリップリングが見えますのでCクリップレンチで取り外し中のピストンを抜き取る。
(抜けてこない場合はクラッチホース接続部からエアーを吹き込むと抜けます。)
2、ピストンが抜けたらピストンの状態やシリンダー内部の状態を確認し
錆が発生している場合は耐水ペーパー1000番以上で研磨しますが同心円状に研磨し決して縦方向しない事。
3、中古の場合はリペアシールキットに付属しているオイルシールなどを交換
4、中古の場合はパーツクリーナーなどで清掃、脱脂しブレーキ油を薄く塗布、シールが当たる部分にブレーキグリスを薄く塗布し組み立てる。
以上で下準備ができました。
クラッチレリーズシリンダー取付
1、バートタイプのレリーズは台座に2か所仮止めし台座をエンジンへ取り付けます。
2、台座は3か所ボルト止め、クラッチホースもレリーズシリンダーに仮止め。
3、クラッチレバーに接続してるプッシュロッド先に薄くグリスを塗布しレリーズシリンダーに挿入
4、全てのボルトはセット出来たら台座から締め全て本締め
5、最後にクラッチホースをボディ側に取り付け
まとめ
クラッチレリーズを新品に交換する場合そのまま付けると漏れが出る問題、意外と多いのです。
面倒ですがお勧めします。
- 使用する道具/用具について
- バートタイプのクラッチ調整方法
- クラッチレリーズシリンダーオーバーホールの手順
- クラッチレリーズシリンダー取付
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