ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)シリンダーヘッド本締めとインテーク、エキゾーストのマニーフォールド取り付けについて解説します。
マニーフォールドガスケット類は予め新品を用意しておきます。
■ローバーミニ、シリンダーヘッド、プライマリーギアの取外しの記事はこちらを参考にしてください。
https://old-mini.com/rover-mini-overhauled-engine-04/
■キャブレター/IN・EXマニーホールドの取外しの記事はこちらを参考にしてください。
https://old-mini.com/rover-mini-carburetor-manifold/
目次【シリンダーヘッド本締めとIN/EXマニーフォールド取付について解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチ、ミリラチェットソケットセット
- ロングボックスセット
- トルクレンチ中、大
●トルクレンチ中 |
●トルクレンチ大 |
●Weberキャブレターが好みの方
|
●ガスケットセット類はミニスペアより購入
http://www.minispares.com/default.aspx
シリンダーヘッド本締め
1、ヘッドナットの本締めは2~3回に分けて増し締めしていきます。
2、最初はヘッドナット9個(チューニングヘッドは11個)を約半分の30Nmあたりでヘッドの内側から外側に向けロングソケットを使いトルクレンチ中で締め上げます。
3、次に画像の様にトルクレンチ大で規定トルク68Nmで締め上げるます。(間にもう一回入れてもOK)
規定トルクは850㏄~1300㏄まで同じ
4、ヘッドナットを締め終わったらロッカーアームホルダーのナット4個をトルクレンチ中で締め付け
規定トルク32Nm
IN/EXマニーフォールドの取付
今回はキャブレターをツインキャブに変更するためEXマニフォールド(通称タコ足)も取り付けます。
純正のキャブレター以外はエキゾースト側もセットで交換となります。
1、新品のツインキャブレター装着では必要ございませんが、もし中古を取り付ける場合はインマニの取り付け面が平面が出ているか確認する必要がございます。
熱で歪が出ている個体が多いです。
歪が出ている場合はインマニだけ新品交換がお勧めです。
画像では中古のインマニ修正後をご紹介
2、インマニの準備が出来たらエキゾーストパイプから取り付けます。
2又のパイプを仮止めし中央のパイプを当てがい、インマニを取り付けます。
3、インマニの穴位置を合わせながら取り付けワッシャー/ナットで仮止め
4、次に下部のマスラーパイプ接合部Y型集合パイプを先に取り付け、パイプ固定ステーも仮付け
5、今度はヘッド側に移ってマニフォールド固定ナットを少し締め込みインテークの穴からマグライト等を入れインマニ周辺から光が漏れてこないか確認します。
光が漏れていると2次空気を吸ってアイドリングが不安定になりますので最も注意する所だと思います。
6、問題なければ固定ナットを規定トルク19Nmで締め付けますが、私は手トルクでやってます。
ちなみにある程度走行した後再度チェックすると結構緩みが出ている場合が多いですので今の時点では軽く適当に締めています。
7、次に遮熱版をパッキンも使った状態で取り付け遮熱版の下部が中央のエキゾーストパイプと接触していないか確認します。できれば2cm以上離れていれば良い状態です。
もし接触している場合は左右連結ステーの固定ボルトにスペイサーを挟んで接触しないようにするのもOKです。
以上でエキパイとインマニの取り付けは終了です。
エキパイは好みで耐熱塗装をするなり、バンテージで熱対策を施すのも良いと思います。
まとめ
今回の用に中古のツインキャブを選択するとチェックする所が増えますが、それも楽しみと思って作業しております。
- 使用する道具/用具について
- シリンダーヘッド本締め
- IN/EXマニーフォールドの取付
動画配信中 |