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ローバーミニ、シリンダーヘッドプチO/H バルブ擦り合わせ方法 (エンジンO/H編-No18) Mini ミニクーパー

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O/H後

O/H後

 

ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)エンジンのオーバーホールを順を追って解説、
今回はシリンダーヘッドプチオーバーホールについて解説します。
O/Hと言っても自分で出来る事は少な目でバルブ擦り合わせ方法がメインとなります。

シリンダーヘッド、プライマリーギアの取外しの記事こちらを参考にしてください。

 

 目次【シリンダーヘッドプチオーバーホールについての考察と解説 】

 

使用する道具/用具

使用する道具は以下です。

  • 卓上ボール盤
  • バルブスプリングコンプレッサー
  • バルブコンパウンド
  • タコ棒
  • オイラー
  • エンジンオイル少量
  • 細いマイナスドライバー
  • ラジオペンチ

 

 

●ガスケットセット/ステムシール類はミニスペアより購入
http://www.minispares.com/default.aspx

 

シリンダーヘッドのO/Hでやること

シリンダーヘッドのオーバーホールと言いましてもどこまでやるか?によって作業内容が変わってきます。
ここではチューニングはしない前提で解説いたします。
(と言いながら私はチューニングヘッドを選択してます。汗)
内燃機屋さんに依頼する内容の方が多くなりますがザックリ以下の事をやります。

  1. バルブとヘッドの接触面(シート面)の状態復元
  2. バルブガイド打ち換え
  3. ヘッド底面(ブロック面側)の修正研磨

 

●実際の作業内容

バルブコンプレッサー

バルブコンプレッサー

1、まず清掃しカーボン等はワイヤーブラシなどで除去後分解、画像では清掃無しで画像を撮ってます。
バルブのINとEXのバルブ底面に気筒数をポンチで打刻し順番を間違えないようにする。
バルブコンプレッサーを使いバルブスプリングを押し下げコッターと言うロックキーを取り外し、バルブコンプレッサーを緩め、スプリングとバルブ、ステムシールを取り外す。
1番~4番まで順番を間違えないようスプリングも含め並べて保管する。

コッター取り外し

コッター取り外し

コッター参考画像

コッター参考画像

 

2、分解したらバルブシート面とヘッドシート面の状態を確認、バルブを入れた状態でシャフトのガタを確認

シート面とシャフトのガタ確認

シート面とシャフトのガタ確認

3、上記確認状態でやる事が決まります。
バルブシャフトのガタは頭部で1mm以内で僅かに触れる感じがするだけの場合はバルブガイドはOK
バルブシート面に巣穴や当たり面に段差がない場合は擦り合わせのみでOK

4、上記でダメな場合は内燃機屋さんへ全て依頼する感じです。
依頼内容
1、バルブシートカットとバルブとのすり合わせ 2、バルブガイド打ち換え 3、ヘッド面の修正面研
内燃機屋さんにより価格差がありますので上記を依頼した場合概ね3~5万円ぐらいかと思います。(2019年現在)

5、バルブ面の当たりもキレイでバルブガイドのガタもOKな場合はバルブの擦り合わせ作業が出来ます。

6、ヘッド面(ブロック面側)面の平坦度はブロック面と同じ定規を当てて測定しますが、
正直私は内燃機屋さんへ出していますので測定しません。
理由は修正面研をしてもらった方が組み上げ後ヘッドガスケット抜けの危険度が圧倒的に低いからです。
私はたとえバルブの擦り合わせをしなくてもヘッド修正研磨だけは内燃機屋さんへ出しております。

7、どうしてもヘッド修正研磨やってみたい方へは以下でザックリ解説致します。

 

簡易バルブのすり合わせ方法

バルブの擦り合わせをする前に本当はバルブシートカットをやってからすり合わせ作業をするものですが、
ここでは擦り合わせを自分でされたい方向けで解説いたします。
またバルブステムシールを交換するだけでもオイル下がりを防止できます。

ステムシール取り外し

ステムシール取り外し

 

1、それでは、順番に並べたバルブの1番吸気バルブから・・・
バルブのシャフトに傷付かない様に養生テープを巻きボール盤のチェックにセット。
回転させながらカーボンを取ります。
マイナスドライバーの角先を僅かに触れさせてカーボンを粗方とる。
次いでサンドペーパー80番、240番で仕上げ(底部も同じ)
シート面は240番、600番で仕上げ

仕上げた図

仕上げた図

 

順番に8本仕上げます。
ここまででも意外とピカピカ!

2、バルブコンパウンドとタコ棒を用意
コンパウンドは荒目と細目とがあり荒目をシート面に少量を数か所付けオイルを少量付ける
タコ棒吸盤の先に灯油かオイルを付け吸盤にバルブを固定

タコ棒にバルブをセット

タコ棒にバルブをセット

 

3、バルブをガイドに挿入し回しながらシート面に接触させたり浮かせたりしながら、たまに叩きつけたりしながら研磨、動画を参考にやってみてください。

バルブすり合わせ動画
https://www.youtube.com/watch?v=wRZ1bXYzdLs
https://www.youtube.com/watch?v=GEKwZuOFlLA

荒目コンパウンドで面が均一なおかつ当たり幅が1~1.5mm以内で銀色の帯状になったら
一度荒目コンパウンドをふき取り細目コンパウンドで同じように作業。

仕上げた図

仕上げた図

 

4、この擦り合わせでシート面に巣穴が多数ある、又はシートの当たり面が1,5mm以上ある場合は
迷わず内燃機屋さんへシートカットとすり合わせを依頼した方が安価です。
シートカットをご自分でされる場合は専用工具購入だけでシートカット料金を超えます。

目安はシート面の当たり幅は0.8~1mmが理想、1,5mmが限界
当たり面がシート幅の中央付近にあることとバルブのシート面も同様です。

ヘッドのシート面

ヘッドのシート面

 

5、おそらく多走行のMiniは内燃機屋さんへ出す場合がほとんどでした。
ですので、素人ができるヘッドのO/Hはバルブを分解しカーボンを取る作業までかな?って思ってます。

6、内燃機屋さんから帰って来たヘッドでさらに擦り合わせをされる方もいらっしゃる様ですが、
現在のマシンでは人間が仕上げるより正確にシート面が出ている様ですので私はそのまま組み上げてます。

7、すべて出来たら灯油等でコンパウンドをキレイに洗い流してください。
残っているとバルブが動く度に摩耗しヘッドがご臨終となります。

8、最後にバルブステムシールの交換ですがスプリング側のバルブガイド先端にゴム状の物がございますのでこじれば外せます。挿入は押し込むだけ。
ヘッドによっては吸気バルブしか無い場合があると思います。
パッキンセットにも4個しか含まれておりませんので全部付けたい場合は別途4個購入しておいてください。

無い理由は吸気バルブは吸う時にオイルも吸ってしまうからシールが要る。
排気バルブは吐き出す側なのでオイルを吸わないって言う理由ですが、今のエンジンは吸気排気どちらも付いております。

 

簡易ヘッド底面すり合わせ方法

自分で出来る簡易ヘッド底面すり合わせ方法としてあまりお勧めしませんが、私の経験で1台だけ作業した方法をご紹介します。

用意するものは墓石の石屋さん(加工屋さん)で80×50㎝ぐらいの処分する用の端材を売ってもらいます。
片面がツルツルの物でないとダメです。
意外と面が出ているのですり合わせ台として使ったことがございます。

定盤代用の墓石

定盤代用の墓石

 

本当は定盤という鉄の塊の上で作業しますが定盤を買うだけで修正面研代の何倍もします。

墓石の上に400番の耐水ペーパーを両面テープで敷き詰めその上に灯油をまきヘッド面を研磨します。
粗方終わったら600番で仕上げ。

一応私の場合、面は出ましたが重量物取り扱いのつらさとペーパーの枚数が意外と必要なので、
私は二度とやりたくありません。ww

 

まとめ

シリンダーヘッドが一番人任せの部分が多いところかな?
見た感じも良否の判断が付かないところだと思いますのでここは割り切って分解後内燃機屋さんに出すことをお勧めします。
バルブの順番が分かるようにすることを忘れずに!!

  • 使用する道具/用具について
  • シリンダーヘッドのO/Hでやること
  • 簡易バルブのすり合わせ方法
  • 簡易ヘッド底面すり合わせ方法

 

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