ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)カークーラーのガスチャージについて解説致します。
クーラーの取付から棚上げになっておりましたがエンジン始動調整が済みましたのでやっと新規ガス充填が出来るようになりました。
正直今回のガスチャージはあまり得意でなく、以前は業者の方にお願いしておりましたが何とか理解したいとDIYで始めたところです。
今回で新規ガスチャージは3度目の経験、はたしてうまく行くのか?
私も勉強中で記事の内容は詳しく説明できない所もございますのでご了承ください。
下記記事でマニーホールドゲージの使い方と題しましたが正直私は得意ではございませんが簡単に解説したいと思います。
より詳しくは以下のサイトなどをご参考頂けましたら幸いです。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kys/maker_cat/airtool/material_02.html
目次【カークーラーのガスチャージについて】
使用する道具/用具/交換パーツ
使用する道具/用具/パーツは以下です。
- マニーホールドゲージ
- 真空引きポンプ
- R134aガス(HFC-134a)
●マニーホールドゲージ/真空ポンプのセット |
●カーエアコン用 HFC-134a冷媒 5缶セット |
●カーエアコン R134a専用 蛍光剤入オイル 50g |
カーエアコン真空引きの方法
カーエアコンパイプ内の真空引きの方法について解説致します。
(ガスが入って無い状態の場合)
ミニのキャブ車の場合予めアイドリングを1200~1500回転ぐらいの高めにセットしレシーバータンクの圧力スイッチをジャンパー線で短絡しておきます。
(ジャンパー線は2本目のガス挿入後外して下さい)
1、クルマのエンジンは停止状態で作業
2、マニーホールドゲージの低圧バルブと高圧バルブを全閉にしホースを接続し確り締める
3、中央のチャージホースを真空ポンプに接続
4、クルマの低圧、高圧ポートにマニーホールドゲージの低圧、高圧カプラーを接続
安価なマニーホールドの場合カプラーが悪くガス漏れが発生する場合はカプラーのみ国産に買いなおす
5、エンジンがかかった場合を考えホース類の取り回しに注意しマニーホールドゲージをボンネットに引っかける
6、真空ポンプの電源をONにし低圧バルブ、高圧バルブの順にバルブを全開し、20~30分ほど放置
7、ゲージが負圧方向に動いていけばOKだが動かない場合には、リークを疑い接続状態を確認する
8、時間経過後、低圧バルブ・高圧バルブを全閉にして、真空ポンプを停止する。
9、この状態でゲージが負圧方向を示したまま動かないことを確認するため30分放置
9、30分経過後、ゲージが真空引きの状態から変化ないことを確認
もしゲージが0MPaに戻る場合、エアコン配管内に漏れがあるので、点検・修理を行い、再度、真空引きを行う。
真空引き完了したら冷媒ガスを充填に進む。
マニーホールドゲージの使い方とガス充填方法
真空引き作業を行った前提で解説
1、エンジンを停止状態にする
2、マニーホールドの低圧バルブと高圧バルブを確り全閉にしホースを接続し確り締める
3、中央のチャージホースをマニーホールドゲージに接続、クルマの低圧、高圧ポートにマニーホールドゲージの低圧、高圧カプラーを接続
4、マニーホールドゲージ本体をホースの取り回しを考えクルマのボンネットなどに吊るし中央のチャージホースに冷媒缶を取り付ける
アダプターの取付方法はアダプターにより違いがあるのでマニーホールドゲージのマニュアルを参照
5、冷媒缶のガスを噴出後マニホールドゲージのエアパージバルブを押して配管内のエア抜きを行う
このとき、絶対にエンジンを始動させないこと、エンジン停止のまま低圧バルブを全開にして、エアコン冷媒ガスを1缶注入する
この場合エンジン停止であらば高圧側でもOK、エンジン始動後は高圧側から決して入れない事
6、低圧、高圧バルブを共に全閉にした状態でエンジンを始動し、以下の操作を行う。
・クルマのドアガラスを全開
・エンジンの回転数を、約1500rpmにキープ
・クーラースイッチをON、温度を最強冷
・ブロアファンをHi
・上記の状態でゲージを読み取る
この状態でガスの充填を始める
7、満充填の目安はレシーバータンクにサイトグラスが設けられていますので内部に泡が見えなくなればOK
キッチリやりたい場合はコンプレッサーの高圧/低圧パイプの温度で見極める方法もある様ですが私には難しすぎます。
8、ゲージの取り外し手順は低圧、高圧バルブが全閉になっているか確認しエアコン及びエンジンを停止後
低圧、高圧ゲージが共に同じ圧力になったら低圧/高圧カプラーを取り外す。
9、マニーホールドゲージの圧力単位が意外とまちまちでkg/cm2とMpa表示の2種類ある様です。
1kg/cm2 = 0.1Mpa
上記で概ね換算してください。
●動画を参考にしたい場合は以下がお勧めです
クーラー解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=EnlvqllMNCY
ガスチャージ動画
https://www.youtube.com/watch?v=a7HdMw1FyNc
https://www.youtube.com/watch?v=67ZRwiXpyMk
カーエアコン冷媒ガスの充填の注意点
1、エンジンとエアコン始動時は低圧/高圧バルブは全閉
2、毎回ガス缶を接続後、マニホールドゲージのエアパージバルブを押して配管内のエア抜きを行う
エアー抜きをせずエアーを混入した場合真空引きからやり直し
3、ガス缶に穴を開けるニードルは缶に開けた後緩めて戻した状態にする。
4、2缶目以降、ガス缶取り付け後は高圧バルブは開閉しない、冷媒ガスがサービス缶に逆流して爆発する恐れがある。
5、エアコン始動後はガスチャージは低圧側からのみ行う
6、ホース類がエンジンのベルト、プーリーなどに巻き込まれないように、取り回しに注意する。
7、エンジンの回転数は約1500rpmにする(この方がガスが入りやすい)
8、ガス缶を逆さにせず缶を手の平などで温めながらガスの状態で低圧側から入れていく
9、少しでもエアーの混入を疑う場合は最初からやり直す、そうする事でコンプレッサーの破損を回避できます。
10、ゲージの圧力値で以下のことが分かります。
まとめ
今回のガス充填でこのコンプレッサーが圧縮不足である事が判明いたしました。
低圧:2.5kg/cm2 高圧:12kg/cm2 低圧が高め、高圧は低めの結果になりましたがクーラーは良く冷えてますので
取り合えずこのまま使用してみます!
- 使用する道具/用具
- カーエアコン真空引きの方法
- マニーホールドゲージの使い方とガス充填方法
- カーエアコン冷媒ガスの充填の注意点
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