ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)エンジンオーバーホールにあたり、
エンジンの下ろし方を私の方法で解説致します。
エンジン周辺のパーツ外しの手順と方法について数回に渡り解説いたします。
今回は初回No1として、取り外す所の解説となります。
目次【 エンジンの下ろし方の手順解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチスパナセット
- インチボックスレンチ
- オイルドレンパン
- クーラントドレンパン(受けトレイ4L以上、なんでもOK)
- 荷札(配線確認用に使用)
- 5mmのポンチ
- エンジンクレーン
- エンジンハンガー
- ドライブシャフトリムーバー
●Amazonで探す
エンジンクレーン
●Amazonで探す
エンジンハンガー
●ヤフオクで探す
ローバーミニ ドライブシャフト リムーバー
エンジンを下す手順
エンジンを下す手順について先ずは大きな流れで解説致します。
作業前にエンジンオイル、クーラント、ブレーキオイルの排出をしておきます。
●エンジン上側
ラジエーター取り外し
キャブレター一式取り外し
ブレーキマスター一式取り外し
ステディロッド上下の取り外し(MT車のみ、AT車は上のみ)
クラッチレリーズ本体を取り外す
オルタネーター取り外し
ディストリビューター取り外し(安全の為、1番圧縮上死点でローター位置確認し外す)
スターター取り外し
各電装配線の取り外し(外したら荷札を付け分かるようにする)
●エンジン下側
タイヤを外している状態でショックを取外しアッパーアームボールジョイントの連結を外す
タイロットアーム連結も取り外す
スイベルハブをロアアームボールジョイントを支点にし外側に傾けられるようにする
エキゾーストパイプ固定ステーを外しパイプをフリーにする
チェンジロッド連結部の取り外し(5mmロールピンを抜く)
チェンジユニット固定ロッドのボルトを抜く又は抜きかけの状態でフリーになる場合がある
ドライブシャフトを専用リムバーを使いデフミッションより抜く
この時点でエンジンクレーンを使い吊れる状態まで荷重をかけておく
最後にエンジンマウント取り付けナットを外し、ボルトも外せれば外す
エンジンの取り外し
作業で注意すべき事
エンジン1番シリンダーはラジエター側と思っている方が多く、
他のブログでもラジエター側が1番とされてるケースが多いです。(それでも1番4番を反対にすれば動く)
Miniはクラッチ側、つまり向かって左側が1番シリンダーです。
ディストリビューターを外す前に間違えないようご確認ください。
ローバー純正整備マニュアル書の画像をUPしておきますのでご参考まで。
ブレーキマスターを外しますので最後にブレーキのエアー抜きが必要です。
私のMiniはエアコンが無い状態ですが、エアコン装着車はコンプレッサー含むエアコン関係も取り外します
エンジンを吊り上げる時エンジンハンガーを使った方が安定して取り外せます
エンジンクレーンで吊り上げ時に外し忘れが無いか、引っかかっている所がないか注意しながら吊り上げる
エンジン台は今回あえて使いません。余裕のある方はMini専用のエンジン台に乗せ作業すると効率的です
まとめ
エンジンのオーバーホールはかなり敷居が高いですが締め付けトルクや隙間データが揃えば
ある程度可能です。
エンジンを初めて下す方は気を付けて作業しないとケガをしたりパーツを壊したりする恐れはございますので、あくまでページは参考にして頂き自己責任でお願いいたします。
- 使用する道具/用具について
- エンジンを下す手順
- 作業で注意すべき事
動画配信中 |