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ローバーミニ ステアリングラック ナイロンベアリング交換 ガタゴトの異音が出たらこれが原因?! Mini ミニクーパー

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ラック&ピニオン

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ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)車検も取ってやっと乗れると思いきや、いきなり異音が車内に響きました!
そう!ラック&ピニオン内のナイロンベアリング崩壊からくるガタゴトと車内に響く異音です。
以前の記事で「ラック&ピニオンのメンテナンス」でナイロンベアリングは正常でしたのであえて交換せず、ダメになったら記事にする予定でしたが
こんなに早く崩壊するとは…
早速交換の解説を致します。

●ラック&ピニオンのメンテナンスの記事
https://old-mini.com/rover-mini-steering-rack/

 

 目次【ステアリングラック ナイロンベアリング交換の解説 】

 

使用する道具/用具

使用する道具/用具は以下です。

  • インチ/ミリスパナとボックスレンチ
  • タイロットエンドプーラー
  • ナイロンベアリング
  • パイプレンチ
  • グリース

 

●タイロットエンドプーラー

●ナイロンベアリング
●パイプレンチ

●ミニスペアより購入もできますが爪ありが見当たりません。
http://www.minispares.com/default.aspx

 

こんな異音がしたらここを疑って!

今回の事例ではナイロンベアリングが粉々に崩壊していたので非常に分かりやすい異音がでておりました。
車内から聞くとちょうどエキゾーストパイプ辺りから聞こえる音で、アクセルをON/OFFしただけで「ガタ、ゴト」と聞こえてきます。
何かボディーに当たったかの様な音で分かりやすい音です。
ちなみに、ステディーロッドブッシュの大幅な摩耗やロット取付部のボディーに溶接されてるステーの破損でも似たような音がでます。

ナイロンベアリングの一部が破損した場合だけでしたら荒れた路面を走行すると「コトコト」と異音がするだけですので気が付かない場合があります。
この場合フロントショックからの異音の場合も有りますので以下判別方法を記載いたします。

●「コトコト」異音場所確認方法

1、荒れた路面を走行し「コトコト」と音が出る場合、SPAXフロントショックなどの調整式ショックなどから出ている場合があります。

2、確認方法はフロントショックを外して荒れた路面を走ってみて音が無くなればショックが原因

3、ショックを外して走行しても音が出ればナイロンベアリングを疑ってみてください。

ナイロンベアリングの種類

ナイロンベアリングの種類

 

ナイロンベアリング交換方法

1990年代以降のミニであればナイロンベアリングは爪付きのタイプが殆どではないかと思います。
画像の爪無しはこれに金属カバーをかぶせて挿入する様で私は交換した事がございません。
どちらのタイプが対応か見分ける場合はラック&ピニオン内に溝があるタイプが爪ありナイロンベアリングを使用します。

●ナイロンベアリングは助手席側に1個だけ使用しております。

1、タイヤナットを緩めジャッキアップしリジットに乗せタイヤを外します。

2、タイロットエンドの固定ナットとロックナットを緩める

タイロットエンドを外す

タイロットエンドを外す

 

3、タイロットエンドのロックナットも合わせ合いマークをマジックで印を付ける

4、タイロットエンドプーラーを使って外しタイロッドエンドをタイロットシャフトから取り外す
  (外さなくても出来るが邪魔になるので)

 

タイロットエンドプーラー使用

タイロットエンドプーラー使用

 

5、ラックブーツのバンドを切り、ブーツを外側に移動、ラックシャフトをハンドルを回して外側一杯に出す

6、インナータイロットボディをパイプレンチでつまみ左回転に力を込めて回しロックを外し本体を回して取り外す。

パイプレンチで回す

パイプレンチで回す

 

7、崩壊したナイロンベアリングを取り出す、破片も含め丁寧に取り出す、特にラック内側の溝に残っている場合がある
  ある程度取ったらハンドルを回してシャフトがラック内に一杯まで移動しさらに破片を取る

破片を清掃

破片を清掃

清掃後

清掃後

 

8、清掃が出きったらモリブデングリースをシャフト周辺からラック内に塗布

9、ナイロンベアリングにグリースを塗布しラック内に押し込む、爪が付いてる方が外側、
  挿入のコツはシャフトをドライバー等で持ち上げ調整しナイロンベアリング内に軽く入れ、
  ナイロンベアリングをマイナスドライバー等で少しずつ押し込んでいく

入れたところ

入れたところ

10、ラック内側の溝にナイロンベアリングの爪が落ち込めばハンドルを回してシャフトを出してみてベアリングが留まっていればOK
   少しハンドルを左右見回してベアリングが外れないか確認

11、タイロットを取付パイプレンチでロック、タイロットの付け根にポンチを打ち込む場所があるのでロック後軽くポンチで打刻

ポンチで緩み止め

ポンチで緩み止め

 

12、後はラックブーツを取付、タイロットエンドを取付、合いマークを確認しロックナットをロック

ナイロンベアリング交換

ナイロンベアリング交換

 

まとめ

レストア後のトラブルとして皆さんに突っ込まれる案件ですが、「ラック&ピニオンのメンテナンス」の時にやってしまうと
実際の作業と乖離がある気がしてナイロンベアリングが生きているのならダメになるまで待とうと思ってましたが…崩壊が早すぎましたねw

  • 使用する道具/用具/交換パーツ
  • こんな異音がしたらここを疑って!
  • ナイロンベアリング交換方法

 

 

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