サビ・腐食部分の処理 板金

ローバーミニ、サビで腐食部分の鉄板採寸方法と切り出し【板金編】Mini ミニクーパー

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型取り

型取り

ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)の、サビで腐食した部分を鉄板で当て溶接するために、
鉄板採寸方法と切り出しについて解説します。

私はレストア初期のころには溶接機が無くトタンをハンダで溶着し穴を塞いだ事もございましたが、
あまり良くない結果となってしまいましたので、これから始められる方は半自動溶接機1台は購入し、
鉄板で処理される事をお勧めいたします。

 

 目次【サビで腐食部分の鉄板採寸方法と切り出し】

鉄板の種類と採寸方法について

サビで腐食し溶けてしまった部分の再生に私は2種類の方法を使っています。
1、鉄板を型取り溶接し塞ぐ方法
2、グラスファイバーマットPOR15を使って穴を塞ぐ方法

この記事では1番の鉄板を使って穴を塞ぐ方法について鉄板の種類、型取り方法を解説致します。

鉄板は「亜鉛メッキ鋼板 0.6mm」を使用します。
0.8㎜を使用される方もおられますが曲げ加工には向いてないため私は加工がしやすい0.6㎜鋼板を使っております。

切り取りのマーキング

切り取りのマーキング

採寸はまず切除する部分をマジックで描きます。
そのラインより1㎝ほど外側にラインを引きそのラインが鉄板を当てる大きさとします。
そして厚紙やポスター/カレンダー紙を使い外側のラインに沿った型紙をハサミで切り出し作ります。

一度に全てを作るのではなく関連がある所だけ型紙を制作します。
もしも半球状のような形を作る場合3~4パーツに分解した型紙を作ります。(今回は該当箇所なし)

圧紙で型取り

圧紙で型取り

鉄板の切り出し溶接前の準備について

鉄板切り出し

鉄板切り出し

型紙に沿ってマジックで鉄板に型を移していきます。
移した型を金切りバサミでカットしていきますが、サビ腐食部分の切除に使うプラズマカッターで切り取ってもOKです。

 

鉄板前処理

鉄板前処理

鉄板前処理

鉄板前処理

切り出した亜鉛メッキ鋼板の溶接部分のメッキをCNSベベル等で剥いでおきます。
また、裏面は錆止めを考えジンクスプレーを吹きかけておきます。
特に袋状になる裏側の防腐のために使うケースが多く、表面はPOR15で処理する事が多いです。

ジンクスプレーとは
亜鉛と、エポキシ系樹脂を使ったジンクリッチペイントで亜鉛メッキと同様の防錆力を得ます。
電気を通し溶接した状態でも塗装面はあまり剥げません。

今回テールランプ下の部分は折り目を付け曲げ加工が必要です。
画像のように折り目を付けるにあたってH鋼や机、角材などを使い折り曲げて制作します。

折り曲げ方法

折り曲げ方法

曲げ整形

曲げ整形

まとめ

型合わせ

型合わせ

今回は比較的平面が多く制作に時間をとられませんでした。
唯一テールランプ下の腐食部分の型取り、鉄板制作に時間がかかった程度です。

立体の形を作る場合は各パーツに分けそれぞれを溶接し形を作ってからボディー本体に溶接します。
たとえば正方形の形の物を作る場合、各面を切り出し正方形になるよう溶接で形を作っておく流れです。

以上、サビで腐食部分の鉄板採寸方法と切り出し方法の事例をご紹介いたしました。

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