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ローバーミニ、ディストリビューターのメンテナンスの仕方 ポイント車のポイントギャップ調整 Mini ミニクーパー

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ディストリビューター

ディストリビューター

ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)ディストリビューターのメンテナンスについて解説します。
今回はポイント車がメインとなります。
フルトラ車で65Dタイプのディストリビューターが付いている車種にも一部参考となります。
ポイントギャップ調整やディストリビューターキャップ、ローター、コンタクトポイントの交換目安も解説致します。

ローバーミニ、セルモーター、オルタネーター、ディストリビューターの取外しの記事はこちらを参考にしてください。
https://old-mini.com/rover-mini-alter…rter-distributor/

 

 目次【ディストリビューターのメンテナンスについて解説 】

使用する道具/用具/パーツ

使用する道具/パーツは以下です。

  • プラス、マイナスドライバー
  • シックネスゲージ(0.1~1.00あたり)
  • リチュームグリース
  • 型別のコンタクトポイント
  • 型別のディストリビューターキャップ
  • 型別のディストリビューターローター

 

●シックネスゲージ

●45D用コンタクトポイント

 

 

●45D用ディスビキャップ

 

 

●45D用ディスビローター

 

 

 

ディストリビューターの種類と点火方法の違い

ディストリビューターは最近の車には付いていない部品ですので簡単に説明いたします。
ディストリビューターは簡単に言うと各気筒の点火タイミングに合わせ電気を分配する装置です。
最近の車では全てコンピューターが制御しており付いて無いのが一般的です。
実はミニにも無いモデルがあり1997年以降のモデルは無くなっております。

また1997年モデル以前のモデルでも大きく分けてポイント点火とフルトラ点火とに分かれ今回の記事はポイント点火がメインとなります。

ミニのディストリビューターの種類は以下の物がある様です。

23D型
25D型
45D型
59D型
65D型(フルトラ車のみ)

今回のディストリビューターは59D型をメンテナンス致しましすが構造が多少違っても基本の作業は同じです。
59D型で内部にあるコンデンサーがモデルによって外に付いている場合もありますが、配線に関しても基本同じです。

23D型

23D型

45D型

45D型

フルトラ65D型

フルトラ65D型

 

ディストリビューターのメンテナンス方法とポイントギャップ調整

ディストリビューターの役目には電気の分配以外に点火時期の進角機能も付属しております。
進角機能には回転数による進角とエンジンの負圧状態による進角と2種類の機能がありますが、
かなりクラシックなミニでは回転数による進角だけの物もある様で23Dがそれにあたります。(私は見たことが無いです)
今回は両方のチェックいたします。

※フルトラ車の場合はメンテナンス方法の1、2番の確認/交換でOKです。

メンテナンスの内容は次の2項目です。

■ディストリビューターのメンテナンス方法

メンテナンスは10年に一度ぐらいが良いかと思います。

1、ディストリビューターキャップを固定爪を外して取り外しキャップ内の電極の確認。
  電極部の摩耗状態、中央の電極の摩耗状態スプリングは効いているか?、電極から細いクラック等が無いか?あれば交換。
  画像の物は電極が摩耗し交換時期が来ている状態です。

ディスビキャップ

ディスビキャップ

 

2、シャフト先端のローターを上に引き抜きローターの電極部の摩耗チェック、本体に細いクラックが無いか確認。

3、コンタクトポイント固定ビスとコンデンサー固定ビスを落とさないように取り外す。
  電線を本体から抜き取るとポイントコンデンサーがセットで取り外せます。

ポイントとコンデンサー

ポイントとコンデンサー

 

4、コンタクトポイントとコンデンサーを取り外す。(59Dの場合画像の様にクリップに刺さっているだけ)
  分離したらコンタクトポイントの接点部を開けて状態確認、接点が荒れてる様なら交換かサスリで修正

コンデンサーを取り外す

コンデンサーを取り外す

 

ポイント接点の確認修正

ポイント接点の確認修正

 

5、次いで2か所のプラスビスを外しポイントプレートを本体から取り外す。
  その際アース線も共締めされているのでなくさないように。

ポイントプレート取り外し

ポイントプレート取り外し

 

6、ポイントプレートは2階建てになっており上面が15度ほど回転します、動きが渋い場合はパーツクリーナーや灯油などで清掃し
  少量のグリースとオイルを回転部分に給油。

ポイントプレート

ポイントプレート

 

7、次にポイントプレート下にある遠心ガバナーの点検
  遠心ガバナーとはエンジンの回転により点火時期を進角させる装置です。
  子供のおもちゃで電電太鼓の様に動くと考えてもらってOKです。
  内部のおもりが遠心力で外に広がるのを応用した設計でおもりが軽く広がりかつスプリングですぐに元に戻る事をチェック
  スムーズに動かない場合は念入りに清掃しオイルやグリースを塗布しながらメンテナンスします。
  シャフトとカム部分にもグリースを塗布

  もしスプリングが折れていたら… 残念ながらスプリングだけの販売は無い様で私も入手先を知りません。
  その場合は中古の同型ディストリビューターをヤフオクなどでゲットしてパーツ取りにするか、
  新品がまだ入手可能ですので新品交換となります。

遠心ガバナー部

遠心ガバナー部

 

8、バキューム進角のチェックもしておきます。方法はキャブレターまで行くバキュームパイプを差し、口でパイプから吸出しをした時
  ロッドが手前に動くか確認します。ただ今まで私は壊れた経験が無いので今回未チェックで組み立ててしまいました。
  もしも動かない場合はこの部分だけ新品が入手できますので交換してください。

9、遠心ガバナーのメンテナンスが出来たら組み上げますが、ポイントプレートの2階建て部のアースが取れているかテスターで導通テストをしておきます。
  ポイントプレートの中央部に導通スプリングプレートがあり出来ればここをパーツクリーナー等で掃除しておいてください。
  実際にはコンデンサーと共締めのアース線が有るので2重の対策かと思います。
  日本車でこのマイナス線が切れエンジン始動出来ない事を経験した事がありますがそれを避けるための処置ではないかと思っております。

導通テスト

導通テスト

 

10、コンタクトポイントまで組み上がったら次のポイントギャップ調整をしローターとキャップを取付完了

 

■ポイントギャップ調整

1、シャフトを回転しながらポイントのヒール部をカムの頂点に合わす。

2、ポイント固定ビスを半回転程緩めます。

3、0.35mmのシックネスゲージを使ってポイントギャップ0.35~0.40mmに調整
  やり方は0.35mmを入れた状態で固定ビスを軽く固定 その後0,40mmを入れポイントアームが少し広がれば0.35~0.40mmの間となります。
  2、3度チェックしてください。
  調整が出来たらシックネスゲージの油分を取るためパーツクリーナーでポイント接点部を清掃

ポイントギャップ調整

ポイントギャップ調整

 

4、次にシャフトに当たるフエルトにグリースを塗布

5、シャフトを回してみてコンタクトポイントが開くか確認しテスターを使い、本体アースとポイントまでの電線間の導通をチェック
  シャフトを回転してみてON/OFFしているかチェックし終了

導通テスト

導通テスト

 

 ポイント調整の5番はエンジンに取付している場合は出来ないのでクランキングしてみてエンジン始動する気配が無いときは
 パーツクリーナーで接点を清掃して再度クランキングとなります。

 

まとめ

初心者の頃はポイント調整などがエンジンを調整している気持ちに浸ってたと思いますねー。
ポイントは1万Kmぐらいで点検が基本でしたから!
えッ?やったことない?  普通はショップお任せかな?w 意識高い人チェックに挑戦してみてください。

  • 使用する道具/用具/パーツについて
  • ディストリビューターの種類と点火方法の違い
  • ディストリビューターのメンテナンス方法とポイントギャップ調整

 

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