ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)クラッチマスターシリンダーをオーバーホール後取付方法について解説致します。
(MTトランス車のみ)
●ローバーミニ、クラッチマスターシリンダーの取外し記事は以下をご参照ください。
https://old-mini.com/rover-mini-clutch-master-cylinder/
目次【クラッチマスターシリンダーのO/H後取付方法の解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチボックスレンチ
- インチ・センチスパナレンチ
- ブレーキグリス
- シリコンスプレー
- ブレーキレンチ
●ブレーキレンチ |
●クラッチマスターインナーキット
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●クラッチマスター本体
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●クレビスピン
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●クラッチホース
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●クラッチ関係のパーツはミニスペアより購入
http://www.minispares.com/default.aspx
クラッチマスターシリンダーオーバーホールの手順
今回のサンプルは中古良品を使ってO/Hの予定でいたが以前入手していた物が他車用でしたので、
急遽サビサビのオリジナルクラッチマスターをO/Hして組付けます。
1、まずは分解、ブーツを外すとCクリップが見えますのでシャフトを少し押し込んだ状態でCクリップを外します。クラッチレリーズの時と同じ要領ですね!
2、ここでインナーピストンが抜けたら問題ないのですが抜けない場合はエアーを使って抜きます。
3、インナーピストンの状態やシリンダー内部の状態を確認し錆が発生している場合は耐水ペーパー1000番以上で研磨しますが同心円状に研磨し決して縦方向しない事。
4、シリンダー内部の程度が悪い場合は迷わずマスター本体を交換。
中古の場合はリペアシールキットに付属しているオイルシールなどを交換
5、ピストンやスプリングをパーツクリーナーなどで清掃、脱脂しブレーキ油を薄く塗布、シールが当たる部分にブレーキグリスを薄く塗布し組み立てる。
この時ワッシャーの様な油圧弁周辺にブレーキグリスを塗布しない事、ピストンにある針の穴ほどの油通路が詰まるとマスターの動作がおかしくなります。
6、コの字シャフトのブーツも交換しますが、これが結構知恵の輪のようです。
シリンダー側から入れ、プレートとCクリップをくぐらせパイプ管にブーツをセットします。
7、薄くブレーキグリスを塗布しながら元通り組み立て。
以上で下準備ができました。
クラッチマスターシリンダー取付
1、マスターシリンダーマウントガスケットを敷きマスターシリンダーマウントとシリンダーガスケットを取り付けマスターシリンダーの向きに注意しながら挿入1/2のナットで仮止め。
2、室内側のクラッチペダルの連結部分が合っている事を確認しクレビスピンを挿入Rピンの抜け止めでロック。
これが結構難しく、私はピックアップツールを使って穴位置まで当てがい指先の感覚だけで挿入しました。
3、ステディーロッドを取り付けてからマスターシリンダーのナットを締め付けると簡単ですが、今回はステディーロッド取り付けが少し先なので仮止め。
4、クラッチマスターパイプをブレーキレンチで取り付け。
5、最後にブレーキ油を入れエアー抜きをして完了
まとめ
前回のレリーズ取り付けと合わせて読んで頂ければクラッチのマスター/レリーズはDIYでO/H可能です。 是非挑戦してみてください。
- 使用する道具/用具について
- クラッチマスターシリンダーオーバーホールの手順
- クラッチマスターシリンダー取付
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