ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)サスペンション取付について解説致します。
ラバーコーン,アッパーアーム,ロアアームなどのサスペンションの組付けですが、
アッパーアームベアリングやナックルジョイントなどの状態確認と交換部品について解説致します。
目次【フロントサスペンションの取付け方法の解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチボックスレンチ
- インチスパナレンチ
- プラスドライバー
- モリブデングリス
- グリスガン
- ラバーコーンコンプレッサー
●用意したパーツ
- 新品ラバーコーン×2(今回強化タイプのラバーコーンを選択)
- アッパーアームベアリングゴムブーツ×4(Oリングタイプ)
- ロアアームブッシュ×4
- テンションロッドブッシュ×4
- アッパーアームストッパーゴム×2
- 新品ナックルジョイント×2 (今回ナックルジョイントのブーツのみ交換)
●ラバーコーン | ●テンションロッドブッシュ | ●クラシックミニリバウンドバッファ |
●ナックルジョイント |
●アッパーアーム用 ラバーシールリング |
●ロアアームブッシュ |
●アッパーアーム O/Hキット |
●ハイトアジャスター KIT |
組付け前に状態をチェック
状態をチェックする所は2か所です。
■アッパーアーム内のニードルベアリングとシャフトの摩耗
アッパーアームのシャフトを抜き清掃後シャフトに摩耗が無いか確認、
併せてアーム側のニードルベアリングに欠損や破損、グリス切れによる多大なサビが無いか?
シャフトを挿入し回した時にスムーズでない場合はシャフトとニードルベアリングは要交換
(ニードルベアリング交換の際は特殊工具が必要の為説明を省きます)
問題なければニードルベアリングの汚れたグリスをふき取り新しいグリスを塗布し、両サイドのOリング状ブーツを取り付けておく。
アッパーアームごと新品交換も可能
■ナックルジョイントの状態
ナックル部が入る部分はプラスティックでですが、長年使用でワレていたりすり減って鉄部が見てていれば
ナックルジョイントセットで交換。
今回の個体は過去に1度交換されてるようで再使用可でしたのでブーツのみ交換。
新品のナックルジョイントがストック在庫になってしまった…
ラバーコーン、アッパー・ロアアーム取付方
まず初めにパーツは洗浄清掃しシャーシブラック等で塗装しておきました。
ストラットが調整用タイプ(ハイローキット)であれば予め最も短い状態にしておく
●ラバーコーンの取付
1、ラバーコーンコンプレッサーをサブフレーム固定ボルトの穴位置にセット。
2、ラバーコーンの鉄部分が上にして画像の部分から挿入しコンプレッサーの中央シャフトを5、6回転挿入
3、ラバーコーン圧縮するためコンプレッサーの中央シャフトにプラスドライバー等を差し込み固定しながらハンドルを右回りに数回転回す。
4、新品のナックルジョイント先のプラスティック部分を外しストラットの先にナックルジョイントをセットする、万力等で圧入した方が安全です。
5、新品のナックルジョイント先のプラスティック部分をアッパーアームの古い物と交換。
マイナスなどでこじれば外せます。
交換後穴にグリースをたっぷり塗布
6、ストラットをラバーコーンに当てがいながらメンテナンスしたアッパーアームを慎重にセット。
7、エンジンルーム側からアッパーアームシャフトを挿入しロックプレートとナットで固定
その際アッパーアーム両サイドのブーツが変形又は外れてないか確認。
8、アッパーアームストップマウントゴムを挿入しますが、もしこの時点で入らない場合は
アッパーアームをジャッキで上げ挿入クリアランスを作り挿入後+ネジ1本で固定
●ロアアーム/テンションロッド取付
1、ロアアームブッシュを新品に交換、ある程度万力等で圧入しておくと作業が簡単です。
2、ロアアームシャフトをフロント側から入れロアアームを取付
3、シャフトの締め付けナットはロアアームを真横水平にした状態でロックしてください。
4、テンションロッド先のブッシュ2個を交換フロント側を簡易取り付けをしロアアームとの接合をを先に締め付け、その後フロント部を締め付け
最後にアッパーアームのグリスアップをしておきます
●車高調整の記事はこちら
https://old-mini.com/rover-mini-hilo-suspension-adjustable-set/
まとめ
ラバーコーンやブッシュ類、マウント類を全て交換すると驚く程ハンドリングに影響します。
あのゴーカートのクイックさで乗り心地が良いMiniに変貌! 楽しみです!
- 使用する道具/用具/交換パーツ
- 組付け前に状態をチェック
- ラバーコーン、アッパー・ロアアーム取付方
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