ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)エンジンのオーバーホールを順を追って解説、
今回はデファレンシャルギアのO/H 分解/組立 メタル交換について解説します。
全てのオーバーホールではないので参考になるか不明ですが・・・・
目次【デファレンシャルギアのオーバーホール作業について解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチボックスレンチ
- ミリボックスレンチ
- プラハンマー
- ベアリングプーラー
- 万力
- 5mmのポンチ
- スラストメタル類 計4枚
- WAKOS ASP エンジン組付けペースト
●デフの交換パーツは以下のサイトより購入
Minispares.com
●WAKOS ASP
デファレンシャルギアのオーバーホールの内容
今回のMTミッションO/Hの内容に含まれると思いますがデファレンシャルギア単体での記事とさせて頂きます。
MTミッションの分解等はこちらの記事をご参照ください。
対象のミッションは走行距離約8万km弱。
乗り方にもよりますが1000㏄のミニは10万km~15万kmぐらいはデフのメタルは持つ様ですが
1300㏄はパワーが有る分8万km~10万㎞が交換時期の目安らしいです。(ショップ談)
●交換部品
プラネットギアスラストメタル ×2
アウトプットジョイントシャフトファイバースラストワッシャー ×2
デファレンシャルギアの分解組立/交換手順
前回の解説でミッションの分解についてはこちらを参照
デファレンシャルギアをミッションケースから取り出した状態から解説いたします。
●デファレンシャルギアの分解
1、万力にファイナルギアをはさみセットする。
2、ファイナルギア側のベアリングアウターリングをベアリングプーラーで取り外す。
3、アウターリングが外れたら内側のボールセットも外す。
4、万力でケース本体をセットしファイナルギアと本体に会いマークをポンチング、ロックワッシャータブを起こし、ボルトを全て外しギアを外す。
5、万力から外しファイナルギア面を下にしてプラネットギアシャフトのロックピンをポンチで叩きぬく
6、プラネットギアシャフトをポンチとプラハンマーで軽く叩きぬく、その際中央のカラーの向きを覚えておく。
7、シャフトが抜けたらプラネットギアのスラストメタルが外れ、アウトプットジョイントシャフトも本体から抜け、全て分解完了
●デファレンシャルギアのメタル交換組付け
1、アウトプットジョイントシャフトに新品のファイバースラストメタルを取り付けケースに挿入
2、プラネットギアスラストメタルを新品に変えプラネットギア両方をケースに当てがい中央のカラーを組み付けシャフトを給油をしながら挿入する。
3、シャフトのロックピン位置を確認しながら挿入したらロックピンを叩き込む。
4、この時点で各部に給油しアウトプットジョイントシャフトを回し動作を確認
5、もう片方のアウトプットジョイントシャフトにファイバースラストメタルを取り付けファイナルギアに 挿入し本体に取り付けますが外す時に付けた合マークを合わして取り付け。
締め付けトルク:81Nm(8.3kgm)
6、両方のアウトプットジョイントシャフトを回して動作確認、回りが渋い場合は何か手違い有り。
7、動作に問題無ければロックワッシャーのタブを起こす。
(ボルトは新品交換した場合方がよい場合がある)
8、最後にベアリングのボール部を挿入ベアリング外リングをプラハンマー等で叩き込み完成
各部給油し動作確認。
まとめ
MTミッションのO/H時には必ずデフもオーバーホールする事をお勧めします。
元々850㏄時代からデフは同じ様で最終の1300㏄には少し役不足と思われスラストメタルが早く摩耗するとのことです。
ガンガン回してる乗ってる方は早めのメンテナンスを!
- 使用する道具/用具について
- ファレンシャルギアのオーバーホールの内容
- デファレンシャルギアの分解組立/交換手順
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