※2023年9月にフロート油面のデータUPデートしました。
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ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)デロルト FZD キャブレター O/Hについて解説致します。
●ローバーミニ、キャブレター/IN・EXマニーホールドの取外し記事は以下をご参照ください。
https://old-mini.com/rover-mini-carburetor-manifold/
目次【デロルト FZD キャブレター オーバーホールの解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- ソケットレンチ(mm)
- スパナレンチ(mm)
- パーツクリーナー
- デロルトFZD用キャブレターリペアキット
- トレイ数枚
- ケーエムクリーン KMC-500 パーツ洗浄剤
●ケーエムクリーン KMC-500 パーツ洗浄剤 https://amzn.to/3wZXU8F
●デロルトFZD用キャブレターリペアキット
国内で購入出来そうな所が見つからずイーベイで2器分入手
https://www.ebay.com/itm/230353259131
●SUキャブレターのO/Hパッキンセットはミニスペアより購入も可能
http://www.minispares.com/default.aspx
デロルト FZD キャブレターの分解手順とクリーニング
純正のキャブレターはSUキャブレター1器ですが、1000㏄と1300㏄とでは大きさが違います。
1000㏄用 HS4
1300㏄用 HIF44
今回はライトチューニングって事でデロルトツインキャブを選択致しましたので純正をO/Hしたい方には参考にならないかも?
また時期を見てSUキャブレターのO/Hも解説したいと思いますので今回はお許しください。
ミニ用デロルトキャブレターの種類
1000㏄用は30-24
1300㏄用は32-28の口径
まずは分解、と言ってもやみくもに分解するとダメな所を見逃したりします。
理屈と構造を勉強してからが理想ですが、ここでは理屈抜きでなるべく簡単に解説いたします。
私のレベルもこの程度ですが…
あくまで私の考え方のキャブレターO/Hの仕方ですのでご了承ください。
●分解する前のチェック
中古の場合キャブレターに変形が無くパーツの欠損が無いか?
スロットルバルブのシャフトに大きなガタが無いか?
インテークマニフォールドのヘッド側取付面に歪は無いか?
1、スロットルバルブのシャフトに大きなガタがある場合は残念ですがDIYのO/Hは諦めて業者に出した方が賢明です。
以下の業者がお勧めです。
テクニカルトート神奈川株式会社
http://technicaltohto.jp/
私も2回ほど利用しておりますし完璧なO/Hで流石といった感じです。
インマニの歪に関しましては自分で修正するよりインマニ交換した方が確実に良い場合がございます。
修正するのに定盤か平面が出ている墓石が必要ですし削った分のシムの制作が必要です。
2、上記に問題がない場合のみオーバーホールをお勧めします。
進め方として簡単に考えると内部清掃と外部の清掃、パッキン、Oリングなどの交換が主となります。
もっと簡単に言うと掃除だけですw
3、先ずはフロート室から開けますがこのデロルトはジェット類の入っている四角のプレートを取り外し
スロージェット(長い方)とパイロットジェットを取り外してから開けます。
キャブレターカバー側にフロート(ウキ)が有るので支点部分のシャフトを抜きフロートを外しますが
これにニードルバルブのニードルが連結されていますのでどのように付いてるか確認して取り外します。
ニードル先端付近がリング状に段差があればニードルバルブは要交換。
凹側はカバーに取り付けられていますが固く締まっている場合は万力で軽く挟んで緩めてください。
アルミですので変形に気を付けて。
私はO/Hした時は状態にかかわらず交換しております。
4、フロート室内にあるジェットとフロート室側面から取り付けているメインジェットを外します。
5、キャブレターの底部に加速ポンプがあり蓋の4本のネジを緩めこの中のダイヤフラム、スプリングも外します。
その際リンケージは外さなくてもOKです。
6、あとミクスチャースクリューを外しますが外す前に何回転で締めきるかを確認、つまり何回転緩めてるかって事です。
これはあくまで確認です。
この個体は1個は3回転、もう1個は半回転でした
本来なら1.5回転か2回転ではないかと思いますのでキャブ調整が出来てなかったか又は出来ない状態だったかって事ですが、私の推測ではインマニの取り付け部の歪により2次エアーを吸っていてこの状態になったのだと考えております。
7、ここまで分解したら最後にスロットルバルブを閉じた状態で、スロットルバルブ側を蛍光灯などの光源に向けます。
そして反対側から覗いてみてバルブ周辺から光が漏れていればスロットルバルブも交換します。
インマニの歪点検とスロットルバルブの隙間点検、バルブシャフトのガタ点検
この3点がOKなら調子のよいキャブレターとして使えると思います。
上記3点の中でDIYで交換できるのはスロットルバルブの交換だけかな?
8、ここまでOKなら本体、パーツ共々灯油で洗ったり、パーツクリーナー洗浄剤に漬け込んだりしてクリーニングします。
●お勧めパーツ洗浄剤
ケーエムクリーン KMC-500 パーツ洗浄剤 粉末タイプ アルカリ洗浄剤
https://amzn.to/3nixprq
デロルト FZD キャブレターのオーバーホール手順
キャブレターをパーツ洗浄剤や灯油でクリーニング後から解説致します。
1、キャブレターのスロットルバルブの状態確認
まずアイドルスクリューをスロットルに干渉しないまで緩める。
そしてキャブレターのインマニ側にライトや蛍光灯などの光源を置きエアクリーナー側からのぞきスロットルバルブを閉めたり開けたりしてみて締め切った状態にした時、光が漏れてこない状態が正解。
もし僅かでも漏れてくるようであればスロットルバルブの変形かシャフトのよじれを疑う。
まずはリペアセットに付属のスロットルバルブを交換してみて様子を見る。
スロットルバルブのネジは仮止めしスロットルを何度か開け閉めしてバルブのセンター出しをし、光が漏れてこない所を探しだす。
良い位置が出ればネジを本締めしネジの先端を軽くカシメて抜け止めとする。
2、気休め程度になりますがシャフトに給油。(エンジン始動時には吸われて油分も無くなりますが…
3、外したジェット類の穴を重点的にパーツクリーナーで清掃。
キャブレター本体の穴も同じく清掃、ちゃんと抜けてるか確認。
4、本体にジェット類を装着、パッキンやOリングなども元付いていた状態で新品に交換。
5、キャブレターカバーにフロートを取り付けますが、カバーパッキンが先に取り付けてからフロートの順番です。
新品のニードルバルブを先に取り付け、ニードルをフロートに引っ掛け挿入し、支点のシャフトを挿入し
軽く刺さっていればOK。
6、この後カバーをひっくり返してフューエルラインのプラスティックのフィルターを取り付けフィルターカバーのOリングパッキンを交換し取付
7、カバーをひっくり返しフロートが下になった状態でフューエルラインに30㎝ほどのパイプを刺す。
カバーを水平に保ちこのパイプから息を吹きかけながらフロートと上げていきフロートが水平になった辺りで息が通らなくなりニードル弁がしまった事を確認。
もしフロートが水平状態でない場合はいったん分解、ニードルの取り付け部のフロート側プレートを少しだけ曲げ再度組み立て、チェック、これをOKになるまで繰り返す。
※記事を書いた時点でデロルトFZDタイプのフロート油面の調整値が不明でしたが
新たに分かりましたので記事をUPデートします。
●フロート油面の設定
キャブレターのフロートカバーを画像の様に縦にし、フロートの上のプレートがニードルバルブのお尻に触っている状態で、
フロートとフロートカバー下面の隙間を測定、ガスケットも入ったままで測定
5ー6mmの間隔になる様フロートのアーム部を曲げて何度も適正値になる様調整します。
今回測定したら1基は3ー4mmとズレておりました。
1基はパイプを使い圧縮空気法で適正な状態でしたがやはり左右差が出ていたようです。
ちなみに適正値で試運転してもあまり違いを感じませんでした…
アイドリングは少し安定した様な?…
8、このデロルトには加速ポンプが付いています。
キャブレター底部にありますが内部のダイヤフラムとスプリングを新品に交換。
9、以上チェックが終われば組上げていくだけです。
10、最後に私の場合シリコンスプレーをキャブレター全体にかけて取り付けております。
単に見た目の問題とアルミの腐食防止のためにやっております。
以上2器目も同じ作業となります。
まとめ
ミニ用のキャブレターはSUキャブレターが一般的ですが、Weberキャブレターも使われる方が多いと思います。
燃費面ではSUキャブレターが良く、瞬発力や音ではWeberキャブレターに軍配が上がると思います。
私の場合Weberの音が魅力ですがメンテナンスや見た目はSUツインキャブレターが好みです。
両方兼ね備えてるデロルトって事ですがどんな結果になるか楽しみです。
- 使用する道具/用具について
- デロルト FZD キャブレターの分解手順とクリーニング
- デロルト FZD キャブレターのオーバーホール手順
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