ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)カークーラーの配線と室内機取付について解説致します。
今回用意したのはMini用後付けで当時販売されていたユニクラ社製吊り下げクーラーを主に解説致します。
前回クーラーのブロアファンが最大の3しか作動できないトラブルが発生し最後前記事にできなかったので今回は後編として
取付完了まで解説致します。
目次【カークーラーの配線と室内機取付-後編】
使用する道具/用具/交換パーツ
使用する道具/用具/パーツは以下です。
- タイラップ
- 配線を束ねるフレキシブルケーブル
- モンキーレンチ2本又はスパナ
- レトロフィットガスチャージ変換アダプター
- ブロアファン用レジスター(交換されたい方のみ)
●配線を束ねるフレキシブルケーブル |
●モンキーレンチ |
●レトロフィットガスチャージ変換アダプター |
●レジスター (3極) |
●レジスター (4極) |
●カーエアコン/クーラーの構造画像は以下のサイトご参照ください。
神奈川 川崎・八千代電気様
https://ydk.car-denso.net/lineup/ac/aircon2.html
秋北電機工業株式会社様
http://shuhoku-des.co.jp/hfo1234yf_1/
室内機ファンのトラブル解決!~取付完了
前回ブロアファンの1、2が作動しない問題は室内機に取り付けられてるレジスターが原因でした。
レジスターはブロアファンの回転数を抵抗(レジスター)を使って回転数を下げる物です。
一般的にはこの抵抗は断線すると起こるトラブルですが、今回は少し違っておりました。
画像の物がレジスターですが青サビが出ていたり汚れが多い状態です。
よく見ると接点のような物まであります。
テスターで各端子、電線等の導通をチェックしてみると抵抗コイルに断線は無くどうもコンタクト接点の所が怪しい様です。
何の為の接点なのか?…推測ですがこのコンタクト接点のプレートは長くひょっとするとバイメタルの役目をしている気がします。
つまり1や2で運行中、抵抗が過熱した場合にファンの電源をON/OFFする役目がある様です。
このコンタクト接点を1000番ペーパーを間に挟み出し入れして接点を掃除、接点復活スプレーで清掃後取付動作確認をすると復活致しました。
(画像参照)よかった~
このレジスターは現在も入手可能で、3極タイプと4極タイプがあり、抵抗が断線の方や交換したい方は予め入手しておいてください。
「使用する道具/用具/交換パーツ」で紹介させて頂きました。
●室内機を取り付け後は高圧、低圧ホースのナットをモンキーレンチで本締め
●室内機の水の排水パイプを床の斜め部分、足が邪魔にならない位置で16mmの穴を空けパイプを接続(画像参照)
●エンジンルームの電気配線が汚い感じでしたので手直し致しました。
配線が雑な感じでしたのでバルクヘッド上に隠す感じでリレーを逆さにして取付見た目少しスッキリ致しました。
束ねてある電線の中にはラジエーターファンの強制スイッチ接続の為の配線やアイドリングアップアクチュエーター電源の配線も増設してあり
少しゴミゴミした感じになってしまいました。今後の課題です。
●最後にもう一度動作チェックをして終了
レトロフィット最終仕上げ
レトロフィットはR134aオーリングを交換したり、コンプレッサーオイルをR12、R134a両用オイルにしたりが重要ですが、
最後に注入口も交換しておきます。
1、R12用のガス注入口のキャップを外し中の虫ゴムを取り出します。
2、低圧(青)高圧(赤)注入口にR134aガス用注入口をねじ込み取り付けます。(虫ゴムもR134a用)
後はガス注入ですがその作業はエンジンが始動してから解説致します。
まとめ
レジスターがトラブル故障は初めてでしたので少々焦りましたが、以前聞いた記憶をよく思い出したものだと思いますw
- 使用する道具/用具
- 室内機ファンのトラブル解決!~取付完了
- レトロフィット最終仕上げ
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