ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)フロントブレーキキャリパーのオーバーホールについて解説致します。
【注意】ブレーキに関わる事は安全走行に重要な作業です。何かあっても全て自己責任となりますので予めご了承ください。
キャリパーの取り外し方法は以下の記事をご参照ください
「フロントブレーキ キャリパー・ホースとディスクの取外し」
https://old-mini.com/rover-mini-brake-caliper-disc/
目次【フロントブレーキキャリパーのO/Hの仕方 】
使用する道具/用具
使用する道具/用具は以下です。
- インチボックスレンチ
- インチスパナレンチ
- エアーコンプレッサー
- エアーガン
- 40㎝ほどのタイラップ
- ブレーキグリス
- Fキャリパーリペアシールキット1台分
●キャリパーシールキット 10インチ用 |
●キャリパーシールキット 12インチ用 |
●ブレーキグリス |
●エアーコンプレッサー |
●ブレーキ関係のパーツはミニスペアより購入もできます。
http://www.minispares.com/default.aspx
フロントブレーキキャリパーの分解方法
フロントブレーキキャリパーの分解方法について解説致します。
ディスクパットは取り外し後、キャリパー単体にしてください。
1、エアーコンプレッサーのエアー圧を利用します。エアーガンも取り付けて準備します
2、キャリパーにブレーキホースを仮付け
3、ピストン飛び散り防止で適当な10㎜厚の板をキャリパーピストンの真ん中にセット
4、4kgf/cm2以上のエア圧でエアーガンをブレーキホース先端から挿入
5、ピストンが抜けてきたら板を外しどちらか一方を外す
もし両方同時に抜ければ一番良い
6、片方が抜けなかった場合、抜けたピストンを少しだけ挿入しなおしタイラップで固定
7、再度エアー圧をかけ反対側のピストンを抜く
8、もしエアーで抜けない場合は面倒ですがキャリパーを車両側に取り付けエアー抜きをすると
ブレーキを踏んだだけでピストンは抜けてきます。
キャリパーシールの交換と組み立て
1、分解後灯油等で洗浄
2、ピストンに縦傷や酷いサビがないか確認しあればピストンを交換
3、適度な錆の場合は耐水サンドペーパー1000番で同心円状に研磨、指で触って滑らかになればOKです。
4、シリンダー側も錆取り後、パーツクリーナーでオイル通路も含め清掃
5、清掃が終わったシリンダーに新品のシールをブレーキグリスを薄く塗布し組み込みます。
ミニの場合シールリングに上下が無いようですが車によっては上下がある物がございます。
6、10インチキャリパーの場合、外側のシールは金属枠と合わせて組み込みます。
その際リングの大きさに合うソケットレンチで打ち込むと均一に入ります。
7、ピストンにブレーキグリスを薄く塗布しシリンダーに挿入、奥まで入ればOK
キャリパーの取付に関しましたはまた後程解説いたします。
まとめ
今回中古で入手したキャリパーが最後になってエアー抜きニップルのネジ山をナメてしまってる事が判明! 完全ジャンク品となってしましました。
プロの方でも失敗する事はあると思いますが、それを平然と正常品として某オークションで出品するのは如何なものかと思います。
私はこんな事があるのは覚悟の上で購入してますがやはりショックですね。
今回のO/Hは無駄となってしましました…(-_-;) ですのでキャリパーは新品を調達予定です。
- 使用する道具/用具
- フロントブレーキキャリパーの分解方法
- キャリパーシールの交換と組み立て
動画配信中 |