ローバーミニ(Mini、ミニクーパー)エンジンのオーバーホールを順を追って解説、
今回はカムチェーン及びリアフライホイールハウジングの取り外しについて解説します。
説明の流れでリアクランクシャフトオイルシール交換の解説も致します。
目次【カムチェーン及びリアフライホイールハウジングの取り外し方解説 】
使用する道具/用具
使用する道具は以下です。
- インチボックスレンチ
- ミリボックスレンチ
- フライホイールロックツール
- マイナスドライバー
カムチェーン及びリアフライホイールハウジング取り外しの手順
●カムチェーンカバー及びカムチェーンの取り外し
外したフライホイールを仮止めしフライホイールロックツールを使いクランクシャフトが回らない様にロックする。
カムチェーンカバーを3/8インチボックスレンチを使い緩め取り外す。
密着面にスクレパーやタガネなどを使い少しずつこじ開ける。
カムチェーンが見えてきたら上側カムスプロケットのナットをロックワッシャーを外し緩める。
カムチェーンテンショナーのボルト2本を緩めテンショナーを取り外す。
上下スプロケットを少しずつ手前に抜きながらどちらのスプロケットもチェーンと共に外す。
スプロケットに合いマークがあり組付け時に確認しながら組む
カムシャフト固定プレートのボルト3本とクランクシャフト下2本のボルトを外すと
カムカバーバックパネルを外せます。
●リアフライホイールハウジングの取り外し
ハウジングは9/16インチのボルト15本をすべて外し、プラスチックハンマーで少しずつ叩けば外れてきます。
スクレパーを差し込んで少しずつ広げてください、スクレパーは決して叩き込まないように、
ハウジングの材質はアルミなので歪んだり傷つくとオイル漏れの原因となります。
外したボルトは長さやピッチに違いがございますので並べて画像に残しておくと組み立て時役に立ちます。
パーツの良否、状態確認で交換パーツを決める
カムチェーンカバーにフロントクランクシャフトオイルシールがインサートされていますが、
これは必ず新品交換する。
カムチェーン、チェーンテンショナーも新品に交換。
画像はテンショナーの摩耗が激しい状態でしたので大事を取りチェーンも交換となります。
スプロケットの歯の摩耗が激し場合は新品交換。
今回の上下スプロケットは比較的状態が良いので、画像を参考に他の先端がもっと鋭利になっていれば
要交換
もしクラッチ交換だけの作業の方はリアクランクシャフトオイルシールは交換をお勧めします。
ミニ専用にインサートツールが販売されていますのでこれが有ると交換も簡単で時間の短縮ができます
。
まとめ
エンジンの分解もこの辺りからパーツは慎重に見ながら分解します。
再使用出来るかどうか?の判定は意外と難しく、私も手探りの状態です。
- 使用する道具/用具について
- カムチェーン及びリアフライホイールハウジング取り外しの手順
- パーツの良否、状態確認で交換パーツを決める
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